外資系でも英語は苦手 2 地獄の海外オフィスとの共同案件
どうも外資リーマンです。
前回の投稿で、外資系でも大して英語を使わないと書きました。
現在、多くの外資系企業は日本に根ざして日本のお客様とビジネスをさせて頂いています。従って、要求されるのはビジネスレベルの日本語であり、英語が必要になるのは本社への報告や、管理系の一部の部署ということになっている会社が多いのではないでしょうか。
しかし悲しいかな、例外的に英語を使わねばいけない場面というのがいくつかあるのです。そのうちの一つが…
【海外オフィスとの共同案件】
です。
まだ私が若かりし頃、自分がサラリーマンではなくプロフェッショナルだと無駄にかっこつけていた頃、当時の上司がふらっとやってきました。
「新しい案件、入る余裕ある?」
自分の誤った認識はともかく、当時からサラリーマン根性に溢れていた私は上司がいい終わるか否かというタイミングで被せ気味に。
「はい!」
と勢いよく返事をしました。にこりと笑った上司は。
「じゃあミーティング入れとくから。今日の午後だから入ってね」
と言い残し、颯爽と去って行きました。その日の夕刻、上司からアウトルックでのミーティングへの招待が届きました。
からあげクンとコーラをデスクで堪能していた私は、汚れている右手ではなく、左手で華麗にマウスを持ち、そして上司からの招待をクリック。それが悪夢の始まりとは知らずに。
最初は何かの間違いだと思いました。まず、題名から本文まで全部英語。文字化けを疑うレベル。
私は上司がいきなり意識高い系(当時はそんな言葉なかったですが)になったのかと思い狼狽します。まだ温かいからあげクンを見つめて冷静さを取り戻し、苦手な英語を読み進めていくと、どうやら電話会議の模様。そして衝撃の発見。
"London office"
私の目の前は真っ暗。ただでさえ苦手な英語。でもアメリカンイングリッシュはまだマシ、学校でも勉強してたから。選りに選ってブリティッシュ!!キャントがカント!無理無理無理!
しかし上司に勢いよく返事をした手前、逃げ出せない。というか英語できる風のオーラで新卒面接をごまかして突破した手前、
あの、自分、実は英語マジ無理なんすよ
とは言えない。
解決策を探るべく出席者をチェックしていくと、後輩の海外産外資系キラキラ系女子を発見。この瞬間ガッツポーズ。何故なら。
会議のメモをお願いできる。面倒な海外オフィスとのやりとりも全部お願いできる
からであって、決してキラキラ系女子と一緒に仕事できるからではない。おもむろに、かなり挙動不審にその女性社員のところに向かう私。
「あの、今度の案件一緒みたいですね。宜しく」
女性慣れしていない私にはこれだけでもハードルが高いが、仕事がかかっているので仕方がない。
「あっそうなんですか?あのUKとのやつですよね?宜しくお願いします」
UK?UKって何??
と混乱した私は薄ら笑いを浮かべてデスクに戻り、早速グーグル先生に聞きます。そして
UK = United Kingdom = イギリス
ということを齢20過ぎて初めて知りました。てかイギリスって言えよ!!と思いつつ、放置されて冷たくなったからあげクンを食べながら気がつきました。
あ、メモ頼むの忘れたわ
しかし無情にもキラキラ系女子はその後離席。結局メモをお願いできないまま望んだ会議では言ってることが10%程度しか分からず、周りが笑ったタイミングで笑うことに意識を集中して終わりました。
その後はミーティングで聞き取れないことが発生するたびにチームメイトに泣きつき、私の拙い英語で作った資料は原型を留めないほどの改変をうけるなど、なんとか周りのサポートで最後まで乗り切りましたが、私が英語が苦手な事は大々的に知れ渡ることに。隠してたのに。
でも普通に日本で生まれ育ったら、英語でバリバリ仕事なんてできないっすよ。
外資系でも英語は苦手。